2011年12月6日(火)申命記32章(2) ただ一人の主なる神の救い


鷲が巣を揺り動かし、雛の上を飛びかけり、羽を広げて捕らえ、翼に乗せて運ぶように、ただ主のみ、その民を導き外国の神は彼と共にいなかった。(申命記32:11-12)

 申命記の中心的主題は、次の御言葉に表されています。「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」(6章4節)。

 神の民にとって、どの神を信じ、どの神を頼りとして生きるかということは真剣な問題でした。特に、カナンに定住した後、カナンの偶像礼拝が、イスラエルの神信仰を浸食していきます。それと比べるとき、荒れ野の旅路は、幸せでした。荒れ野では、ただ主なる神のみが彼らを導き、外国の神、つまり異なる神々はいませんでした、と記されています。

 今日の私たちにおいて、他の神々へと誘う誘惑は、豊かさのなかにあって、周りに満ち溢れています。マナに頼らずしては生きられない荒れ野は、苦しい日々であっても、自分の神がどなたであるかを学ぶ最高の環境です。霊的な意味で、自らを荒れ野におき、真剣に御言葉に聞き、祈りつつ、霊的戦いを戦わなければなりません。