2011年12月10日(土)1ヨハネ4章 互いに愛し合う


愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。愛することのない者は神を知りません。神は愛だからです。神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。(1ヨハネ4:7-9)

 この手紙には「愛」という言葉が実に30回も出てきます。また「互いに愛し合う」という言葉は、5回出てきます。そしてそのうちの3回はこの4章に出てきます。

 私たちも「互いに愛し合う」ことの素晴らしさを知っています。しかし、愛し合いたいと願いながらも、他の人の内に罪を見るとその人を嫌悪し、素晴らしさを見ると嫉妬し、どちらの場合でも愛せないという矛盾を抱えることがあります。私たちの内に溢れる他者に対する嫌悪や嫉妬は、私たちの罪の結果です。

 御子イエスは、正しいお方であるがゆえに、私たちの罪をどれほど嫌悪されたことでしょう。しかし、私たちを見捨てず、嫌悪すべき罪をご自分で受け止め、その罪を洗い流すために十字架の上で死んでくださいました。

 このお方のもとにあるとき、決して愛されるはずのない自分が愛されていることを実感し、互いに愛し合うべきことを教えられます。主の十字架にこそ、私たちが互いに愛し合える根拠があります。