2011年12月12日(月)申命記33-34章 モーセの後継者に聞き従う


ヌンの子ヨシュアは知恵の霊に満ちていた。モーセが彼の上に手を置いたからである。イスラエルの人々は彼に聞き従い、主がモーセに命じられたとおり行った。(申命記34:9)

 神のお告げの通り、モーセはモアブの地で死にました。聖書は、彼の業績を讃えるよりも、カナンの地に入れなかったという記述をもって、彼の死を記します。そして、その葬られた場所を誰も知らなかったと言われます。偉大な人物であればある程、その人を偶像視しますが、聖書には、それを許さない厳しさがあります。

 彼の後継者ヌンの子ヨシュアとその働きが、続いて記されています。受け継いだ働きは、約束の地へ民を導き入れるという大事業でした。そして、モーセは、彼の上に手を置き、今日でいう按手を行いました。すると、ヨシュアに知恵の霊が満ちた、と語っています。民を導くための賜物は、按手を通して後継者に手渡されていきます。

 イスラエルの人びとは、彼に聞き従いました。それは、主がお立てになった指導者の語る神の御言葉、律法に聞き従うことでした。教会は、按手を通して、霊の賜物の継承をはかります。神の民は、偉大な指導者を失っても、同じ尊敬をもって、後継者に従います。