2011年12月21日(水)ルカ2章(1) 貧しさの中の救い主


すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「…この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(ルカ2:9-12)

 天使が伝えた救い主の目印は、「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」でした。主イエスは無力な乳飲み子として生まれ、低く貧しい誕生を迎えられました。

 これは、誕生のときだけでなく、主の全生涯にわたって見られることでした。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない」(ルカ9章58節)。そして、主は貧しさの極みとして十字架につかれました。それは、ただただ私たちの救いのためだったのです。

 これは、私たちの生き方をも問うものです。「キリストもあなたがたのために苦しみを受け、その足跡に続くようにと、模範を残された」(1ペト2章21節)。主は、徹底して低く貧しくなり、仕えられました。私たちは傲慢でいてよいでしょうか。私たちの周囲にも孤独な人、病める人、苦しむ人がいます。そうした方々と主の恵みを分かち合い、共に救われ、幸せになることを求めるとき、主の喜びが私たちを通して世に広がります。