2012年3月8日(木)2コリント4章 見えないものに目を注ぐ


わたしたちは落胆しません。…わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。(2コリント4:16-18)

 パウロたち伝道者は、「土の器」(7節)のようなもろさを抱えていながら、落胆しない生き方を知っていました(1、16節)。私たちも落胆することなく、力強く生きることができたならば、どれほど素晴らしいことでしょうか。

 落胆しない秘訣は、見えないものに目を注いで生きることにあります。目に見える現実やこの世で起こる出来事だけが、すべてだと思い込んでしまうと、疲れ果ててしまい、将来を明るく見ることができません。そのような私たちのまなざしを、見えないものに注ぐよう、神は招いておられます。

 また、この「目を注ぐ」とは、ルカによる福音書では「調べる」ということでもあります(11章35節)。自分のなかに与えられている信仰の光が消えていないかを調べ、その光の源に目を注ぎたいと思います。現実は、どこに目を向けてよいのか分からなくなってしまうほどの暗闇かもしれません。しかし、そのなかにあっても、やがて来られるキリストの栄光に、信仰の焦点を向け直しましょう。