2012年4月7日(土)ルカ23章 父よ、彼らをお赦しください


「されこうべ」と呼ばれている所に来ると、そこで人々はイエスを十字架につけた。犯罪人も、一人は右に一人は左に、十字架につけた。そのとき、イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカ23:33-34)

 二人の犯罪人と一緒に十字架刑に処せられた主イエスは、ご自分を嘲笑い、侮辱する者たちに囲まれていました。人間としては精神的にも肉体的にも極限の苦しみを味わっておられました。

 知らずに、あるいは知っていながら、神の子・救い主を侮辱する、これが罪の実態です。主イエスは人の罪の深さを熟知しておられ、その罪の贖いのためにご自分が十字架上にいることもご存じでした。そして、何をしているのか分かっていない人びとのために祈られました。この、主イエスの執り成しは、今日の私たちのためでもあります。まさに知らずに、あるいは知りつつも罪を犯してしまう私たちのために、今も主イエスは天で執り成していてくださいます。

 さらに主イエスは、悔い改めた一人の犯罪人を赦し「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」(43節)と言われました。罪の赦しは神の御国へ招き入れる権威と結びつくものです。この主の十字架と権威に依り頼むところに、救いの扉が開かれているのです。