2012年5月21日(月)エズラ4-5章 再び立ち上がる


預言者ハガイとイドの子ゼカリヤが、ユダとエルサレムにいるユダの人々に向かってその保護者であるイスラエルの神の名によって預言したので、シェアルティエルの子ゼルバベルとヨツァダクの子イエシュアは立ち上がって、エルサレムの神殿建築を再開した。神の預言者たちも彼らと共にいて、助けてくれた。(エズラ5:1-2)

 アルタクセルクセス王の中止命令が出され、神殿再建工事は16年もの長きにわたって中断されました(4章24節)。それは気の遠くなるような忍耐のときでした。しかし神の業の前進には、このような外的な試練がいつでもつきものなのです。私たちに襲い掛かる火のような試練に驚く必要はありません(1ペト4章12節)。

 本当に問題なのは、その試練のなかで失望し、あきらめ、現状に安住したいと願い始める精神的な誘惑です。一向に前進の気配の見えない神の業に従事し苦労するよりも、自分の生活を守り楽しむことを優先する誘惑がいつも私たちの周りにあります。当時のエルサレムの人びとも、同様の誘惑に陥っていました。彼らは「神殿が廃虚のままであるのに…自分の家のために走り回って」いたのです(ハガ1章9節)。

 しかし神は、そのような民に預言者を遣わして、再び立ち上がらせてくださいます。私たちをも、立ち上がらせてくださいます。