2012年5月25日(金)フィリピ3章 本国を天に持って地に生きる


しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを私たちは待っています。(フィリピ3:20)

 今日の御言葉は、葬儀でよくとりあげられます。地上での死の時に、本国が天であることは大きな事実として私たちを慰め励まします。そしてまた、生きている私たちに「あなたは、いったい何者なのか」ということを再確認させます。「私たちは何者で、何に所属する者なのか。」主はこのように問う私たちに「あなたは本国を天にもつ主の民、神の家族だ」と告げられます。それは地上のどこへ行っても、変わらず取り消されない神の事実です。

 パウロが今日の御言葉を語ったのは、キリストのみが救いの根拠という唯一性を崩した多くの人たちから、フィリピの人たちの信仰を守るためでした。このような考えでは、自分の存在が移りゆくこの世によって決定づけられ、確かさを得ることはできません。

 主は私たちの信仰の目を天へ向けさせて次のように告げて励まされるでしょう。「あなたの本国は天です。その天から主イエス・キリストが救い主として来るのを、今日もあなたは待っているのです。」