2012年6月12日(火)ネヘミヤ5章 神を畏れて、隣人を愛する


「あなたたちの行いはよくない。敵である異邦人に辱められないために、神を畏れて生きるはずではないのか。…あなたたちも今日あなたたちに負債のある者に返しなさい。」(ネヘミヤ5:9-11)

 ネヘミヤたちがエルサレムの城壁を再建する上で妨げとなるものには、周辺民族によってもたらされた外からの攻撃の他に、ユダの人びとの内部の軋轢がありました。

 貧しさから生活に困窮している人たちは、穀物がほしい、と訴えていました。畑や家を担保にして金を借りるだけでなく、息子や娘を奴隷として売らなければならないほどの状況が起こっていました。その原因は、「貴族」、「役人」といった、富んでいる者たちが、同胞を憐れむことなく、畑や家や収穫物を容赦なく奪い、平気で人を売らせていたからでした。

 それゆえネヘミヤは、彼らが「神を畏れて生きる」ことをしていないと判断し、「今日」この日に抵当として奪ったものを返すように誓わせます。「神を畏れて生きる」ことは、周辺諸民族から守られて、城壁を再建するために不可欠でした。互いに愛し合い、主の民のために尽くすことが、主のご計画を実行します。そのような神を畏れる歩みには、主の守りと喜びがあります。