2012年8月4日(土)ルカ7章 主を愛する愛の大きさ


「だから、言っておく。この人が多くの罪を赦されたことは、わたしに示した愛の大きさで分かる。赦されることの少ない者は、愛することも少ない。」そして、イエスは女に「あなたの罪は赦された」と言われた。(ルカ7:47-48)

 主イエスがファリサイ派の人の家に招待されたときのことです。一人の罪深い女が主イエスの後ろから足元に座り、泣きながらその足を涙で濡らし、自分の髪でぬぐい、主イエスの足に接吻し香油を塗ったのです(38節)。

 ファリサイ派の人びとから見ると、女の罪は道徳的にも後ろ指をさされるようなものだったかもしれません。しかし、彼らは、過去の彼女を知っていたとしても、彼らの目の前で涙を流している女の涙の意味を知らず、現在のその女に何の関心も示していません。

 主イエスは、女がかつて罪深い者であったとしても、今はもう既にその多くの罪が赦されている証拠として女の涙を受け入れ、女の行為を愛と呼び、受け止めてくださいました。そして、罪の赦しの宣言を女にお与えになりました。その女は、今、主の前に罪赦された者として立っています。

 私たちも、過去に囚われることなく、赦された喜びの中で、赦された者として主にお仕えすることの特権をかみしめたいものです。