2012年8月16日(木)ルカ8章 しきりに救いを求める信仰


女は隠しきれないと知って、震えながら進み出てひれ伏し、触れた理由とたちまちいやされた次第とを皆の前で話した。イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。」(ルカ8:47-48)

 ここに12年間、出血が止まらず、全財産を使い果たして医者にかかったにも関わらず誰からも治してもらえなかった女が登場します。人前には出られず、さりとて何とか治りたいという心からの願いが、主イエスに届きます。

 女は必死の思いで主イエスに近寄り、服の房に触れたとき、直ちに出血は止まりました。そのとき、主イエスにはご自身の力が出ていくのが分かりました。女は絶望の淵から命が救われたのです。しかし、この出来事は癒されて、それで終わりではありません。

 女は、主イエスの服の房に触れたことを隠し切れなくなってしまったので、ついに事の次第を会衆の前で告白しました。ここで告白したことこそ、彼女の信仰から出たものです。告白した彼女に「あなたの信仰があなたを救った」と主イエスがお語りくださり、彼女は新たな命をいただきました。

 私たちの日常生活においてもさまざまな問題が起こってきます。その中で、「安心して行きなさい」という主イエスの励ましを受けつつこの世に出ていきましょう。