2012年9月3日(月)歴代上10-12章 主を尋ね求めよ


サウルは、主に背いた罪のため、主の言葉を守らず、かえって口寄せに伺いを立てたために死んだ。彼は主に尋ねようとしなかったために、主は彼を殺し、王位をエッサイの子ダビデに渡された。(歴代上10:13-14)

 サウルはぺリシテ人との戦いの中で戦死し、王位はダビデに渡りました。これは、神がぺリシテ人の神々よりも弱かったからではありません。サウルが、主に背き、主の言葉を守らなかったからです。

 ところで、サウルは、神によって王に選ばれたのではなかったのでしょうか。彼は美しく強い若者で、王にふさわしいとされ、預言者サムエルが彼に油を注ぎ、神の霊が彼に降っていたのです(サム上9、10章)。そのサウルが悲惨な最後を遂げたのは、サウルの口寄せに伺いを立てた行為を、神が嫌悪されたからです。

 聖書は魔術や占い、死者に聞こうとすることを固く禁じています。それは、私たちが聞き、尋ね求めるべきお方はただ主なる神、おひとりだからです。サウルは「主」に尋ねようとはせず、自分の身に破局を招きました。「主に尋ね求めよ。見いだしうるときに。呼び求めよ。近くにいますうちに。…わたしたちの神に立ち帰るならば、豊かに赦してくださる」(イザ55章6、7節)。