2012年9月15日(土)ルカ22章 わたしはあなたのために祈った


「わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」するとシモンは、「主よ、御一緒になら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております」と言った。イエスは言われた。「ペトロ、言っておくが、あなたは今日、鶏が鳴くまでに、三度わたしを知らないと言うだろう。」(ルカ22:32-34)

 いよいよ主イエスは、公生涯の活動の大団円を迎えようとしておられます。十字架と復活が目前となり、主の恵み・愛はここに極まれりというところです。では人間の動きはどうでしょうか。主イエスの恵みが際立つ一方、人間の罪、醜さもいっそうあらわになります。主を十字架に追いやる大祭司や最高法院の議員の罪だけでなく、身内の弟子たちも例外ではありません。「自分たちのうちでだれがいちばん偉いだろうか」(24節)との議論、さらに「主よ、御一緒になら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております」(33節)と豪語したぺトロ。彼らのことは、他人事ではありません。

 弱さや思いあがりを露呈した弟子たちをなおも愛し、彼らを救いのなかに保ち続けてくださるのは、主ご自身です。「わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った」(32節)。私たちは何度、サタンのふるいにかけられたことでしょうか。しかし私たちの大祭司、主イエスのとりなしが今も、これからもあるのです。