2012年10月3日(水)雅歌5-7章 踊るシュラムのおとめ


もう一度出ておいで、シュラムのおとめ
もう一度出ておいで、姿を見せておくれ。

気高いおとめよ
サンダルをはいたあなたの足は美しい。
ふっくらとしたももは
たくみの手に磨かれた彫り物。(雅歌7:1-2)

 このシュラムのおとめとは、誰のことでしょうか。「シュラム」という音から、「ソロモン」という名前や、「平和」を表す「シャローム」、そして、「エルサレム」という地名などを連想します。

 シュラムのおとめの恋人である若者は、彼女の美貌をほめるとき、読者の意表をついて、まずサンダルを履いたおとめの足に注目しています。今日は、この足に目を留め、御言葉を思い巡らしましょう。

 イザヤは、「いかに美しいことか、山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。彼は平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え、救いを告げ…」(52章7節)と語りました。パウロはそれを引用して、「良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか」(ロマ10章15節)と言っています。

 このおとめは今、足の美しさをほめられています。それは良き知らせを伝えようとして、嬉々として駆ける使者の足です。教会がキリストの花嫁として使命を十分に果たすとき、主からの賛辞が神の民を待ち受けていることでしょう。