2012年10月10日(水)歴代下2-4章 ただ主の御名のために


「わたしはわが神なる主の御名のために神殿を建て、これを主のために聖別して…献げ物をささげ、この事がイスラエルにおいていつまでも守られるようにしようとしています。」(歴代下2:3)

 神がソロモンにお与えになった知恵と富は、直ちに神殿と王宮の建設に用立てられました。贅を凝らして建てられた神殿は、世界に主の御名を輝かすのにふさわしい威容を誇るものでした。

 建設事業には多数の寄留者が動員され、フェニキアからも資材と技術者が送られました。ティルスの王フラムの口から主への賛美が聞かれることも驚きです。世界の民が総力を結集して主のために神殿を建てるという夢のような事業が、ここから始まりました。砂漠での幕屋の建設以来、主の御名のために家を建てようとの民の良い企ては、いつも神の祝福に満ちています。

 しかし、謙遜なソロモン王は、真の神が人間の手による建物などにお住みにはならないことをよく弁えていました。神殿は、神の民が御言葉に定められた礼拝を正しく保って、主の御名を讃えるためのものです。神は今も、御言葉に基づく礼拝を通してご自身の民との間に豊かな交わりを保ってくださいます。