2012年11月7日(水)歴代下29-32章 ヒゼキヤ―主は強めたもう


あなたたちの神、主は恵みと憐れみに満ちておられ、そのもとにあなたたちが立ち帰るなら、御顔を背けられることはない。(歴代下30:9)

 歴代誌ではヒゼキヤとヨシヤを理想的な王として称賛します。共にエルサレム神殿をきよめ、神礼拝において堕落した国を回復させた改革者でした。

 ヒゼキヤは王位につくと速やかに神殿を修復し、律法に基づく礼拝を取り戻しました。そして長年立ち消えになっていた過越祭を計画し、イスラエル全土から集められた謙遜な人びとと心を一つにして祭を祝いました。王国の民が、賛美の歌声に伴われながら一つひとつ礼拝制度を整え、町の改革を進めていきました。

 しかし、ヒゼキヤの時代にも危機は訪れました。アッシリアの王センナケリブが大軍を率いてエルサレムを包囲します。けれども王は預言者イザヤと共に主への信頼を呼びかけて民を励まし、主を罵る敵の大軍は一夜の内に都の外で主に滅ぼされました。

 神は悔い改める民に対し、かくも寛大です。ヒゼキヤは正しく主を求めることによって、その名の通り、主によって強められて国を正しく主のもとへ導きました。