2012年11月11日(日)箴言26章 聖霊の結ぶ実があふれる社会を


愚か者にはその無知にふさわしい答えをするな
あなたが彼に似た者とならぬために。
愚か者にはその無知にふさわしい答えをせよ。
彼が自分を賢者だと思い込まぬために。(箴言26:4-5)

 26章は「愚か者」、「怠け者」、「偽りの舌」について語ります。「愚か者」にふさわしくないのは、名誉・愛のムチ・信用であり、それを与える者自身に不名誉・恥・失望をもたらします。また人が「怠け者」になるのは、虚言・無精・高慢によります。そして、冗談・陰口・憎悪は、「偽りの舌」から出てきます。

 こうした悪が蔓延すれば、人は自らを正しく立てることができず、家庭や教会、国家を破壊し不名誉をもたらすのみです。ガラテヤの信徒への手紙5章では、肉の業として偶像礼拝・敵意・争い・利己心・不和・ねたみを挙げ(20、21節)、それに対し聖霊の結ぶ実として愛・喜び・平和・寛容・親切・柔和・節制を対応させています(22、23節)。

 自分さえ良ければ、逆に自分だけ我慢すれば、との意識に支配されるのはなんと悲しいことでしょうか。聖霊の働きによってこの思いが打ち破られ、共に共同体を建て上げていく知恵や祈り、働きかけがなされるよう切に願います。