2012年11月16日(金)黙示録11章 迫害下の教会の務め


わたしは…物差しを与えられて…「立って神の神殿と祭壇とを測り、また、そこで礼拝している者たちを数えよ。しかし、神殿の外の庭はそのままにしておけ。…そこは異邦人に与えられ…42か月の間、この聖なる都を踏みにじるであろう。わたしは、自分の二人の証人に粗布をまとわせ、1260日の間、預言させよう。」…彼らには、預言をしている間ずっと…力がある。(黙示録11:1-6)

 黙示録が記された時代、教会はローマ帝国による組織的な迫害にさらされていました。神殿の外の庭とは異邦人の庭で、異邦人が教会を踏みにじる時が来ると言われます。その期間は、「42か月の間」です。「42か月」とは、3年半で、完全数の7年の半分です。このように解釈すると、この期間は限定されたもので、教会が迫害される時はしばらく続いても、永遠に続くものではありません。

 この迫害に際して、教会がなすべきことが二つあります。一つは、物差しが与えられて神殿と祭壇を測ることです。測るとは、測られたものを、神が神のものとして守ってくださるという象徴行為です。礼拝する民と教会の信仰と教理は、神により守られます。

 もう一つは、「二人の証人」として悔い改めの姿で迫害の期間中、神の言葉を語り続けることです。教会は迫害の中でも、主の証人として福音を伝える使命を担って派遣されているのです。まことに伝道しにくい時であっても、伝道することが命じられているのです。