2012年11月20日(火)ヨエル2章 神の憐れみによる救い


イスラエルのうちにわたしがいることを
お前たちは知るようになる。
わたしはお前たちの神なる主、ほかに神はいない。
わたしの民は、とこしえに恥を受けることはない。(ヨエル2:27)

 預言者ヨエルは、いなごの災難よりもさらに深刻な「主の日」、すなわち神のさばきの日がやって来ることを警告します。その日は、「このようなことは、かつて起こったことがなく、これから後も、代々再び起こることはない」(2節)ものです。

 その裁きを逃れる道は、心から神に立ち帰り、心から悔い改めることです(12節)。衣を裂くという形式的な悔い改めではなく、心を裂く内面の変革を神は求めておられます(13節)。このような悔い改めができるのは、ただ民に対する神の深い憐れみによって、神の方から救いへの道を備えてくださったからです。神は悔いる心を決して軽んじられません。民がご自身のもとへ立ち帰ることを神は忍耐強く待っておられます。

 「主の日」は、悔い改めない者にとってはさばきの日にほかなりません。しかし、悔い改めて神に立ち帰る者にとっては、神の恵み深さ、憐れみ深さを知る日です。この日こそ、神の慈しみを身近に感じることのできる日です。