2012年11月28日(水)アモス2章 御言葉に聴き従う


わたしはお前たちの中から預言者を
若者の中からナジル人を起こした。
イスラエルの人々よ、そうではないかと
主は言われる。
しかし、お前たちはナジル人に酒を飲ませ
預言者に、預言するなと命じた。(アモス2:11-12)

 アモスの言葉を、イスラエルの人びとは拍手喝采して聞いていたかも知れません。近隣諸国に対する主の裁きが告知されているからです。モアブに続いてユダの名前まであがって来ました。しかし、次の瞬間、イスラエルの名前があがり、他の国々の倍以上の長さで罪が譴責されています。

 北イスラエル王国の道徳的状態は極めて低いものでした。賄賂や買収が横行し、弱い者や貧しい者をしいたげていましたし、カナンの異教習俗の影響を受けて不品行に陥っていました。その根源的な理由が明らかにされています。ナジル人は、聖別の誓いのゆえに強い酒を避けなければなりませんでしたが、おかまいなしに酒を飲ませていたようです。預言者に預言を禁じるのも同じで、御言葉に誠実に聴くという感覚が無いのです。

 神の民が神の民であるのは、御言葉に聴くからにほかなりません。その場合、いろいろな譲歩や割引をつけることはできません。神は神の民が御言葉に誠実に聴いて従うことを望んでおられるからです。