2012年12月1日(土)黙示録18章 バビロンの滅亡の歌


天使は力強い声で叫んだ。
「倒れた。大バビロンが倒れた。
そして、そこは悪霊どもの住みか、
…あらゆる汚れた忌まわしい獣の巣窟となった。
すべての国の民は、
怒りを招く彼女のみだらな行いのぶどう酒を飲み、
地上の王たちは、彼女とみだらなことをし、…たからである。」(黙示録18:2-3)

 「倒れた。大バビロンが倒れた。」神の判決を告げる声です。繁栄し、完璧であるかのようなローマにも、古代バビロンに臨んだような恐るべき荒廃がもたらされると宣告されました。まだ実現していないことがすでに起こったかのように語られます。

 大ローマ帝国が倒される原因は何だったのでしょうか。多くの歴史家がいろいろな原因を指摘しています。聖書は、それら一切の背後にあることを示しています。「そこは悪霊どもの住みか」であったからです。あくなき欲望による略奪と戦争、物質的な繁栄と悪徳の背後にあるのは悪霊の支配です。

 悪霊の支配は、「彼女のみだらな行い」と言われる霊的姦淫、偶像礼拝の罪に表れてきます。ローマ滅亡の根本的な原因は、人間に過ぎない皇帝を神とする皇帝礼拝を押しつけたことです。ローマ帝国は支配する地に、皇帝を祀る神殿を建てさせ、皇帝礼拝を拒んだ者を容赦なく迫害し、殺害したことがありました。それ故、ローマは神の激しい怒りによって滅びざるを得なかったのです。