2012年12月6日(木)黙示録19章 小羊の婚宴


それから天使はわたしに、「書き記せ。小羊の婚宴に招かれている者たちは幸いだ」と言い、また、「これは、神の真実の言葉である」とも言った。(黙示録19:9)

 ヨハネは、「書き記せ」と命じられました。何を書くのでしょうか。「小羊の婚宴に招かれている者たちは幸いだ」ということです。「小羊の婚礼」(7節)とは、神の小羊であるキリストと、花嫁である教会との最も親しい交わりが成立したことです。

 信徒は、キリストを信じて洗礼を受けた時に、婚姻という契約関係の中に入れられます。地上の教会とその信徒には、なお汚れがあり、欠けがあります。しかし、信じる者は、終末においては、完全に清められたキリストの花嫁として受け入れられます。

 終末は恐れの時ではありません。キリストとの公の婚宴の時です。その時に花嫁が着るのは、「輝く清い麻の衣」です。キリストの贖いという義の衣をいただき、身にまとい、キリストの花嫁として整えられ、婚宴の席に着きます。そして、キリストと共に永遠の命の恵みを喜び、神を賛美します。

 教会の聖餐式は、この終末的な小羊との婚宴への序曲であると言えるでしょう。