2012年12月8日(土)黙示録21章 神が人と共に住む


そのとき、わたしは玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」(黙示録21:3-4)

 ヨハネは、すばらしい情景を見ました。天にあったキリストの栄光の教会が新しい地に下って来ます。新しい地とは、神と人が共に住む世界です。新しいエルサレムである教会が天から下ってきたのは、小羊であるキリストとの婚宴のためです(2節)。

 ヨハネは玉座から語りかける大きな声を聞きます。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。」ここでインマヌエル(神、我らと共に)という神の約束が成就します。神ご自身が人と共におられ、人の目の涙を全くぬぐい取ってくださいます。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもありません。

 人のすべての労苦と悲しみが、ここで癒されます。人は病苦や差別、無慈悲な圧迫や迫害などでどれほどの涙を流したことでしょう。自然の災害や不条理な出来事によって、どれほどの痛みを経験したでしょうか。しかし、これらの不条理にいっさいの合点がいき、納得できるようになるのです。これこそが本当の慰めです。