2012年12月28日(金)ローマ8章 万事を益として下さる神


神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。(ローマ8:28・口語訳)

 聖書の中には私たちの心を動かす御言葉がたくさんあります。しかし、この聖句ほど身勝手に理解されているものはないというのも事実だと思います。ただ何となくすべてのことが好転して、自分の健康や仕事、家族や将来のこともうまくいくようになると考えられているのではないでしょうか。

 しかし、何が益かを決めるのは自分ではなく、私たちの神です。益は神が決められるものですから、私たちには必ずしも好ましいと思えないこともあるはずです。

 この聖句の主語は、神です。御心は、揺れ動くことのないものであって、神はそれをどこまでも貫かれることが語られています。だからこそ、すべてのことが私たちにとって益になると確信できます。望みのない状況の中にあって、神の御心が変わらないことを信じる者こそ「神を愛する者」です。

 この神を愛する者とは、一言でいえば私たちキリスト者のことです。なぜなら、主イエスによって神を知らされ、神と共に生きる者とされているからです。