2013年1月21日(月)創世記12章 召命


アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。アブラムは、ハランを出発したとき75歳であった。(創世記12:4)

 主はアブラムに言われます。「あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい」。主は、アブラムをあらゆる絆から解き放ち、一人の人間として、主の御前に立たせます。そこで主は、祝福の約束を与えられます。「わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める、祝福の源となるように」。主は、地縁、血縁に基づく人間の共同体を離れて、神に基づく新たな共同体を造り上げて行く旅路に召されます。

 そのとき「アブラムは、75歳であった」。子供もおらず、定住の土地も失い、無名の旅人に過ぎなくなる。しかし、アブラムは、「行きなさい」という主の言葉に従って、「行きます」(旅立ちます)。主が彼を召し、祝福の約束を一歩一歩成就していかれます。

 「主の言葉」。それは同時に、「主の働き」そのものです。神が召されるとは、召しを受ける者のうちに、神がその御業を行われることです。「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。」