2013年1月22日(火)創世記13章 遠望


「さあ、目を上げて、あなたがいる場所から東西南北を見渡しなさい。…さあ、この土地を縦横に歩き回るがよい。わたしはそれをあなたに与えるから。」(創世記13:14,17)

 アブラムは、ただ「主の言葉に従って」、甥ロトを連れて、旅立ちます。しかし、この旅は問題のない安全な旅ではありません。貧しさによっても、豊かさによっても、問題が起きます。

 飢饉という貧しさのために、エジプトに下ったアブラムは、美しい妻を犠牲にすることによって、命が守られたばかりでなく、多くの財産を得ます。彼の不誠実な行為にもかかわらず、神は憐れみの中で、財産を奪うことなく、彼を妻と共にエジプトから去らせます。

 続いて、彼と甥ロトの間で豊かな財産を巡って問題が起こります。彼は、土地を選ぶ優先権があったにもかかわらず、甥に譲り渡します。約束の成就はまだです。しかし、神の確かな約束が、旅する者を、神にすべてを委ねる誠実な者へと変えていきます。

 主は、ロトが去った後、残されたアブラムに、約束の地を望ませながら言われます。「目を上げて、東西南北を見渡しなさい。縦横に歩き回るがよい。わたしはそれをあなたに与えるから」。