2013年2月27日(水)創世記31章 忍耐強く導いてくださる神


ラケルは父の家の守り神の像を盗んだ。ヤコブもアラム人ラバンを欺いて、自分が逃げ去ることを悟られないようにした。ヤコブはこうして、すべての財産を持って逃げ出し、川を渡りギレアドの山地へ向かった。(創世記31:19-21)

 決して見捨てない主を知り、祝福を継がせるのは神と悟ったヤコブに、主はお命じになります。故郷である先祖の土地カナンに帰りなさい、わたしはベテルの神であると(13節)。ラケルもレアも、20年に亘る父ラバンとの駆け引きに終止符を打って、夫ヤコブの故郷へ旅立つ決心をします。

 アラムの地を逃げ出す時、ラケルは父の家の守り神の像(一家の相続権を証明するしるし)を盗み出しました。同行する人々にも、外国の神々を身に着ける者がありました。見知らぬ土地へ移り住む不安のあまり、偶像を捨て去ることができなかったからです。

 追跡してきた舅ラバンに対して、ヤコブは相互不可侵の契約をもちかけ締結に至ります。それは、ラバンの先祖の神々と、ヤコブの父イサクの主との決別を意味しました。ラケルは偶像を隠し通しますが、ヤコブの神は、彼女が偶像を捨て去るまで(35章2-4節)、罪を覆っておられました。

 異教徒が神の民となるまで、主は忍耐強く導いてくださいます。