2013年3月16日(土)1テモテ4章 何一つ捨てるべきものはない


というのは、神がお造りになったものはすべて良いものであり、感謝して受けるならば、何一つ捨てるものはないからです。神の言葉と祈りとによって聖なるものとされるのです。(1テモテ4:4-5)

 エフェソ教会を惑わしていた信者たち(おそらく指導的な立場にいた人たち)は、3節にあるように「結婚を禁じたり、ある種の食物を断つことを命じたり」しました。それは、肉的な思いは悪であって、それらの欲望を否定することで、高い精神的な状態に達することができると彼らが考えていたからです。

 このような考え方はいかにも宗教的で、深い真理を説いているように見えますし、多くの人を惹き付けますが、実は、神の創造の御業を否定している異端的な教えです。聖書には「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった」(創1章31節)と書かれてあり、そこには、男女の性も食べ物も含まれています。誤った動機に基づく、過度で不健全な用い方が良くないのであって、そのものは良いものなのですから、「何一つ捨てるものはない」のです。

 神が造られたものはみな良いものであると教える御言葉を信じ、すべてを神に感謝して生きるなら、一切は聖なるものとされます。