2013年4月9日(火)エゼキエル2章 神の言葉を聞き、それを語れ


「たとえ彼らが聞き入れようと拒もうと、あなたはわたしの言葉を語らなければならない。彼らは反逆の家なのだ。人の子よ、わたしがあなたに語ることを聞きなさい。あなたは反逆の家のように背いてはならない。口を開いて、わたしが与えるものを食べなさい。」(エゼキエル2:7-8)

 エゼキエルは、主なる神から預言者の務めに召され、イスラエルの人々に遣わされます。派遣にあたり神は、その務めの原則と心構えとを示します。

 神が語ることを聞き、その神の言葉を語らなければならない。これが務めの大原則です。まずエゼキエル自身が、口を開いて食し、「腹を満た」して、神の言葉が「蜜のように口に甘」いこと(3章3節)を体験するのです。つまり心の中に神の言葉を、宝石のように大切に「おさめ」る(3章10節)聞き方です。その上で主なる神はこう言われる、と人々に語ります。

 聞き入れられようと拒まれようと、神の言葉を語り続ける。好評を得ようが悪評を浴びようが、彼は神の僕として誠実な心構えを求められます。

 反逆の民へその罪を指摘する場合に、この心構えを持ち続けることは至難の業です。大きな恐れとたじろぎが、心を支配するからです。こうした弱さに打ち勝ち、御言葉を語り続ける力を与えるため、神はエゼキエルの中に「霊」を送り力づけるのです(2節)。