2013年6月17日(月)コヘレト5章 言葉と財の管理


見よ、わたしの見たことはこうだ。神に与えられた短い人生の日々に、飲み食いし、太陽の下で労苦した結果のすべてに満足することこそ、幸福で良いことだ。それが人の受けるべき分だ。(コヘレト5:17)

 「ステュワードシップ」という言葉が、最近は教会で聞かれなくなりました。神の賜物である財や能力を適切に管理するキリスト者の生活のことです。キリスト者は怠惰を警戒します。富者も貧者も怠惰を貪ることは、神の賜物の浪費です。

 賢者は言葉の管理に注意を促します。「口が身を滅ぼす」(5節)と言われますが、特に神に対して軽率に言葉を発すれば裁きを招きかねません。十戒にも「主の名をみだりに唱えてはならない」とあるとおりです。人に必要なのは神に語ったり、神を語ったりすることよりも、まず神がお語りになる言葉に聴き従うことです。

 富は人の心を神から遠ざける大きな誘惑となります。しかし、神はご自分の裁量でそれぞれに財を分け与えて管理を任せられます。不法から生じる経済格差は問題ですが、神が人に求めておられることは与えられた分に忠実であることです。貧しい同胞が苦しめばその財をふさわしく用いて助けることもできます。賜物の良い管理者には、神の恵みを日々分かち合う喜びと生活の満足とがあります。