2013年6月23日(日)詩編22編 あなたはわたしの神


母がわたしをみごもったときから
わたしはあなたにすがってきました。
母の胎にあるときから、あなたはわたしの神。
わたしを遠く離れないでください
苦難が近づき、助けてくれる者はいないのです。(詩編22:11-12)

 「わたしの神よ、なぜわたしをお見捨てになるのか」という2節の訴えは、主イエスが十字架の上で口にされたものです。敵に侮辱されて、心も体も痛めつけられ、塵と死の中に打ち捨てられる、という姿が描きだされています。しかもそれは神の御心と無関係ではない、と言われています。

 これほど絶望的な状況の中でもこの人はなお、神に依り頼みます。なぜなら、自分が母の胎に宿ったときから、神は自分の神であり、神に依り頼んで生きてきたからです。先祖たちの歴史を見ても、神に依り頼んで裏切られることはない、と確信しているからです。

 そして最後には神の助けと救いがあると確信し、自分ばかりか、子孫たちも主を賛美し、さらにすべての人々が主の前にひれ伏すことさえ願っています。

 私たちは、イスラエルとこの詩人、そして主イエスの苦難を見ています。苦難があっても、主はそれを乗り越えて民に救いをもたらし、神への賛美に至らせてくださいます。私たちも同じように救いの完成への途上に置かれているのです。