2013年8月4日(日)詩編28編 祝福を求める祈り


主は油注がれた者の力、その砦、救い。
お救いください、あなたの民を。
祝福してください、あなたの嗣業の民を。
とこしえに彼らを導き養ってください。(詩編28:8-9)

 ここで言われている油注がれた者とは、王のことです。表題に「ダビデの詩」とありますが、まさに王となって民を治める立場に立たされたダビデの祈りにふさわしいものです。

 ダビデは単に自分のことだけを考えているのではなく、王として民の救いと祝福を求めています。王として油注がれた自分に対して、主は力を与え、救いとなってくださると信じています。
 ダビデは自分の力だけで、ゆだねられたイスラエルの民を養うことはできないと知っています。しかし主が祝福してくだされば、民は必ず救いにあずかれるのです。

 私たちもそれぞれ、自分の周りに、心にかけるべき人々を与えられています。その人々のために、このダビデのように祝福を祈っているでしょうか。

 その祈りは、祈りの対象となる人々の救いと祝福を心から願うものです。主の救いと祝福は、この世の何にもまさります。それを誰かのために祈ること。これは、隣人愛の第一歩でもあります。