2013年8月19日(月)士師10章 主の憐れみ


彼らが異国の神々を自分たちの中から一掃し、主に仕えるようになり、主はイスラエルの苦しみを見るにしのびなくなった。(士師10:16)

 主が、イスラエルを守り治めるためにお送りくださった、トラ、そしてヤイルという士師が地上を去ると、イスラエルの人びとは、すぐに他の神々を拝み始めました。この過ちは、18年間、敵の手に渡されるという結果を生みました。

 イスラエルの人びとが「わたしたちはあなたに罪を犯しました」(10節)と告白しても、「わたしはもうあなたたちを救わない」(13節)と宣言なさるほどに、主の怒りは激しかったのです。

 ところが、イスラエルの人びとが、なおも罪を告白し、偶像崇拝を捨てて、助けを求めたときの、主の御心が、このように描かれます。「主はイスラエルの苦しみを見るにしのびなくなった」。神は、罪ある者が裁かれ、滅ぼされることを、見るにしのびなくなられました。この御心こそが、御子をお遣わしになった主の憐れみです。

 「彼は自らの苦しみの実りを見、それを知って満足する。わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために、彼らの罪を自ら負った」(イザ53章11節)。