2013年8月27日(火)士師15章 守ってくださる神


サムソンがレヒに着くと、ペリシテ人は歓声をあげて彼を迎えた。そのとき、主の霊が激しく彼に降り、腕を縛っていた縄は、火がついて燃える亜麻の糸のようになり、縄目は解けて彼の手から落ちた。(士師15:14)

 サムソンは、ペリシテ人の妻を迎えようとしますが、相手の父親がそれを許しません。サムソンは、思い通りにならない怒りにまかせて、ペリシテ人の麦畑を燃やしてしまいます。畑を燃やされたペリシテ人は、妻を取り上げられたサムソンが怒ってしたことであると知り、その女と父親の家に火を放って殺害します。このペリシテ人の行為にサムソンは怒り、徹底的に報復しました。

 その後、ペリシテ人は、サムソンを縛り上げるためユダに攻め上ってきました。ユダの人びとは、ペリシテ人の攻撃の原因であるサムソンを捕らえ、ペリシテ人の手に渡します。そのときサムソンには、主の霊が激しく降り、ろばのあご骨でペリシテ人を打ち殺してしまいました。

 怒り任せの報復劇に見えるこの物語の最後で、戦いに疲れたサムソンは神に祈っています。まず、神が戦いの勝利を与えたことを告白し、つぎに、喉の渇きを癒やす水を祈り求めます。神は、この祈りに答えて癒やしを与えられました。サムソンは、決して模範的信仰者ではありませんが、この祈る姿には、注目するべきものがあります。