2013年10月9日(水)出エジプト3章 生けるまことの神があなたと共に


神はモーセに、「わたしはある。わたしはあるという者だ」と言われ、また、「イスラエルの人々にこう言うがよい。『わたしはある』という方がわたしをあなたたちに遣わされたのだと。」(出エジプト3:14)

 モーセが召命を受けた時、神がご自身の名をお示しになった言葉が14節です。古代エジプトには2000以上の偶像がありました。皆、人間が名前をつけた神々です。名付けるということは相手を支配することです。人間が支配する神々、それがエジプトの偶像です。これらに人を救う力はありません。

 しかしモーセを遣わされた神は、人間に名付けられたのではなく、自ら名乗る神です。このことは誰からも支配されない自由な、そして全能の神が、人間との交わりに自ら入ってくださることを意味します。それはモーセと共にいてくださるという決意と約束でもありました。神は「わたしはある」という名をモーセに示されます。歴史を造り、これを導き、失意と苦難の中を歩む民と共に常におられます。

 モーセと共にいてくださった生けるまことの神が、偶像に満ちた世を歩むあなたと共にいてくださいます。神は、愛する御子をお与えになったほどに私たちを愛してくださいました。ここに、私たちに対する神の愛が示されています。まことの神の愛が今日もあなたと共にあります。