2013年11月8日(金) ローマ1章 キリストの福音を宣べ伝える


この福音は、神が既に聖書の中で預言者を通して約束されたもので、御子に関するものです。御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ、聖なる霊によれば、死者の中からの復活によって力ある神の子と定められたのです。この方が、わたしたちの主イエス・キリストです。(ローマ1:2-4)

 使徒パウロは、まだ見ぬローマの信徒たちに手紙を書き送ります。その冒頭で扱おうとしていることは、端的にイエス・キリストの「福音」であると告げます。神の御子が人となり、その死と復活によって完全な贖いを果たしてくださったこと。キリストへの信仰が救いと霊的成長の唯一の方法であること。それは徹頭徹尾、神の主権と恩恵のなせる御業であること。これが本書の核心です。

 ここで、キリストは「ダビデの子孫」で「死者の中から復活」した方であると紹介されています。また、そのキリストの福音が「ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも」(16節)救いを得させるとあります。これらのことを語り、この方が旧約聖書の預言と約束を実現した正真正銘の救い主であることを伝えています。

 パウロは自分のことをキリストの「僕」と言います。キリストの御心のままに生き、その御国の進展に仕えることこそ、自分の存在理由という訳です。それで、自分はキリストの福音を恥じないとはっきり語ります。私たちもキリストの福音にさらに豊かに与り、キリストの僕として仕えていきましょう。