2013年11月12日(火)出エジプト21章 社会正義と悔い改め


以下は、あなたが彼らに示すべき法である。(出エジプト21:1)

 この21章では奴隷の取り扱い方(1〜11節)、殺人や傷害の罪などをどのように取り扱うべきか(12〜36節)が記されています。イスラエルの民は神の選民としてこのような決まりを厳格に守ることが求められました。そしてこの決まりを通して社会の秩序は維持されたのです。

 社会運動家であったキリスト者賀川豊彦は日本に社会正義が実現するように活動しました。彼の主張の特徴はほかの社会運動家とは違い、「労働者も資本家も皆、神の前に悔い改める必要がある」というところにありました。どんなに理想的な社会を夢見たとしても、人間が自らの主張だけを訴えて、神を無視して生きる限り社会正義を実現することができません。社会はエゴとエゴのぶつかり合いのまま矛盾を深めていくしかないのです。

 私たちは社会の矛盾を指摘するだけではなく、この日本の社会に正義が実現するために、私たち自身が神の前に悔い改め、祈り続けていきたいものです。