2013年11月17日(日) 詩編36編 永遠の命の泉


神よ、慈しみはいかに貴いことか。
あなたの翼の陰に人の子らは身を寄せ
あなたの家に滴る恵みに潤い
あなたの甘美な流れに渇きを癒す。
命の泉はあなたにあり
あなたの光に、わたしたちは光を見る。(詩編36:8-10)

 詩人は、神を畏れない者、逆らう者どもの悪事や不正において、必ず主の裁きがあり、打ち倒されて、再び立ち上がることはない、と神の正義に訴えています。「あなたの裁きは大いなる深淵」(7節)と詠われているように、神の裁きは神の御業の深さであり、誰もそれを見極めることはできません。

 8〜10節は、その反対に神を知り、賛美し、心のまっすぐな人に慈しみと恵みがいかに豊かにあるかを賛美しています。神の愛と慈しみは、その子らである聖徒たちに、惜しみなく注がれています。その恵みに満ち溢れている豊かさは、私たちの思いを越えています。

 その恵みと愛おしみは、神に身を寄せる者たちに、イエス・キリストを通して、汲み尽くすことができないほど豊かに、与えられます。主は言われました。「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」(ヨハ4章14節)。イエスを主と信じ告白する者たちは、聖餐の恵みの中で命に至る水を得ることが許されています。