2013年11月19日(火)出エジプト25章 地上に設けられた神の住まい


わたしのための聖なる所を彼らに造らせなさい。わたしは彼らの中に住むであろう。(出エジプト25:8)

 出エジプト記の重要なテーマの一つは、神は私たちの中に住んでいてくださるということです。贖いの血によってもたらされた神との新しい契約関係は、すぐさま幕屋建設という形で地上に現されます。天におられる神が地上に降って来られ、私たちの間にご自分の住まいを設けられたのです。

 この幕屋が荒れ野に設けられたことは、民にとって大きな慰めであったことでしょう。水も食べ物も少ない荒れ果てた大地で神はご自分の民と出会ってくださり、そこから約束の地に至るまで民と共に旅をしてくださる神として、ご自身を顕してくださったからです。

 「わたしは彼らの中に住む」と言われた神の約束は、人となられたキリストを通して成就しました。飢えと渇きの連続とも言える人生の真っ直中に、キリストはご自身の住まいを設けてくださいました。そこで私たちの苦しみを担い、私たちの旅路を救いの完成に至るまで、共に歩んでくださるのです。不毛とも思われる荒れ野の人生においても神は共におられる。わたしはひとりぼっちではないのです。