2013年11月24日(日) 詩編37編 苦難の時の砦


主に従う人の救いは主のもとから来る
災いがふりかかるとき
砦となってくださる方のもとから。
主は彼を助け、逃れさせてくださる
主に逆らう者から逃れさせてくださる。
主を避けどころとする人を、主は救ってくださる。(詩編37:39-40)

 罪と罪人は永遠には続きません。神を信じる者と信じない者とに関する裁きが事実上明確に決定されていることを信仰者は知っています。にもかかわらず、「悪事を謀る者のことでいら立つな。不正を行う者をうらやむな」(1節)、「繁栄の道を行く者や、悪だくみをする者のことでいら立つな」(7節)という警告がくり返されているのは、私たちが主に委ね切れず妬みを起こすからです。

 聖徒や族長たち、ダビデ王や預言者も弱い人間です。つまずいて倒れることがありました。しかし主の支えにより、信仰者は二度と起き上がれないほど倒れ伏すことはありません。

 そのような詩人の経験から賛美が湧きあふれます。慈しみ深い父なる神は、異邦人である私たちを倒れた幼児を抱き上げるようにいたわってくださいます。

 それゆえ、私たちは高く上げられ、地を受け継ぐことができます。今の世にあっても正しい者の苦しみの救いはただ主から、主ご自身から来ます。苦難のときの砦は主ご自身だからです。