2013年12月10日(火)出エジプト36-39章(1) 心に知恵のある人


モーセは、ベツァルエルとオホリアブ、および主から心に知恵を授けられた、心に知恵のあるすべての者、すなわち、心動かされたすべての者をこの仕事に従事させるために呼び集めた。(出エジプト36:2)

 幕屋の建設に際して、特に重要な役割を担ったのが「心に知恵のある者(35章10、25節、36章1、2、8節)」と呼ばれた人々です。それは「技能を与えられた才能ある人々」とも翻訳されますので(バルバロ訳)、特殊技能を持つ専門家のことであるようです。

 しかし、幕屋建設を進めていく「知恵」とは、熟練した職人・名人がもっている仕事のノウハウということだけにとどまりません。「心に知恵のある者」とは、すなわち「心動かされた者」であるとも、2節では示されています。彼らは、あなたたちの中で生きると名乗り出てくださった神の熱情に、心動かされた人々です。神への愛と畏れと、尊敬と熱心を掻き起こされた人々です。

 「主を畏れることは知恵の初め」との箴言1章7節の言葉は有名です。いつも神への畏れとキリストへの愛をもって仕事にあたり、どうすれば神に喜ばれるかと真剣に考えながら、丁寧に技術を磨く。そのような「知恵」をもって、地上に神の国を建てあげていきましょう。