2013年12月25日(水)ルカ2章 私たちのために救い主が生まれた


「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。 あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(ルカ2:11-12)

 この場面では驚くべきことに、主イエス誕生の知らせを受け取るのは羊飼いたちです。神が幼子の誕生とその幼子の正体を明かすため天使を遣わして、羊飼いたちは主イエスを見つけました。そして彼らが、主イエスが長く待ち望まれた救い主であると告げ知らせる最初の人々となったのです。強調したいのは、この羊飼いたちは普通の人間だということです。

 同時にイエス・キリストは人々が期待していたものとは異なるメシアとなりました。彼が天の栄光を離れ、飼い葉桶のなかで幼子として生まれるようにと、神が備えられたのです。羊飼いが近づきやすいように神の御子が飼い葉桶にお生まれくださったというこの不思議な様子こそ、私たちの慰めになります。明らかにされているのは、神の愛に他なりません。

 私たちと徹底的に連帯される神。私たちが神を求めたのではなく、神が私たちを求めてくださったのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛してくださったのです。それが私たちの信じている神です。罪だらけの私たちに、とことん付き合ってくださる神。これがクリスマスの素晴らしい福音です。