2014年1月20日(月)レビ8章 血による聖別


モーセがもう一匹の雄羊を任職の献げ物として引いて来させると、アロンとその子らはその頭に手を置いた。モーセはそれを屠り、その血の一部を取ってアロンの右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指に塗った。(レビ8:22-23)

 8章は、祭司任職のための、特別な聖別の手続きが描かれます。水による清め、聖なる装束の着衣と進み、ついには雄牛一頭と雄羊二匹のいけにえがささげられます。旧約時代の幕屋や神殿での祭儀は血なまぐさいものです。聖書はにおいを伝えてはくれませんが、おびただしい血と脂とギトギトしい煙が鼻をついたことでしょう。

 アロンたちの右耳、右手の親指、右足の親指には、いけにえの血が塗られました。主の声がよく聞こえるように、主の業に励めるように、主の道に歩めるようにと、耳と手と足がきよめられたのです。

 新約時代の今には、特別に任職された祭司は必要とされません。今やすべての者が、祭司の如く神に直接近づくことができ、同時に祭司の如く、きよめられた耳と手と足による新しい生へ召されています。「あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、きずや汚れのない小羊のようなキリストの尊い血によるのです」(1ペト1章18、19節)。