2014年2月11日(火)歴代誌下26章 御言葉は警告する


祭司アザルヤは…ウジヤ王の前に立ちはだかって言った。「ウジヤよ、あなたは主に香をたくことができない。香をたくのは聖別されたアロンの子孫、祭司である。…あなたは主に背いたのだ。主なる神からそのような栄誉を受ける資格はあなたにはない。」(歴代誌下26:17-18)

 52年の長きにわたりユダ王国の王として君臨したウジヤ王は、経済力、軍事力に裏打ちされた強大な政治権力を手にしました。彼の心は高ぶり、さらに宗教的な絶対的権能を欲しました。香をたくという祭司だけに許されている宗教的領域に踏み入ろうとしたのです。ウジヤ王は主のさばきによって重い皮膚病に打たれ、死ぬまで隔離され、先祖たちの墓にも入ることができませんでした。聖書は、政治的権能を委ねられている為政者が宗教的権能を帯び、個人の思想や宗教を統制することに警告を発しています。

 戦時下において我が国は、天皇が現人神として政治と宗教のすべての権能を司る政教一致の国でした。改革派教会は、創立宣言において政教分離の原則は近代国家の知恵であり聖書の教えに適うものであると謳いました。

 真の王、預言者、祭司であられる絶対的主権者は主キリストただお一人です。地上の権力者が神のように個人の心を支配することを神はお許しになりません。主の民には、国家が分を越えることがないよう警告する務めが委ねられているのです。