2014年2月16日(日) 詩編47編 神は全地に君臨される王


すべての民よ、手を打ち鳴らせ。
神に向かって喜び歌い、叫びをあげよ。
主はいと高き神、畏るべき方
全地に君臨される偉大な王。(詩編47:2-3)

 かつてイスラエルでは王が即位するとき、喜び叫びつつ、力強く手を打ち鳴らしたようです。この詩は、王が即位をするときの詩です。その王とは、地上の王ではなく、全地に君臨される神のことです。

 もちろん主なる神はあるとき王になったわけではなく、最初からすべてを支配しておられます。しかし、詩人は、かつて主が約束どおり、カナンの地を御自身の民に与えてくださったことを覚えながら(4、5節)、あらためて王としての主なる神を賛美するのです。

 あらためて覚えるということは、大事なことです。ですからユダヤ教では、この詩を新年のたびごとに神殿で歌ったようです。しかし私たちは、主の日の礼拝において、私たちの神は全地に君臨される王であることを、あらためて覚えるのではないでしょうか。

 一週間、異教的なさまざまな考え方や習慣に囲まれる中で生活をしてきました。そして主の日を迎え、礼拝に赴きます。そこであらためて、主なる神が、全地を、諸国を治めておられることを覚えて賛美するのです。