2014年2月27日(木)2テサロニケ2章 御自分の口から吐く息


その時が来ると、不法の者が現れますが、主イエスは彼を御自分の口から吐く息で殺し、来られるときの御姿の輝かしい光で滅ぼしてしまわれます。(2テサロニケ2:8)

 テサロニケ教会の信徒たちへの迫害は、なお激しさを増しています。教会の内でも「主の日が来る」こと(1テサ5章1〜3節)について誤解した信徒たちが、浮き足立っていました。

 パウロは「主の日が来る」前に「不法の者、つまり、滅びの子」が出現する(3節)が、主イエスが再臨なさる時、滅ぼされる、と語っています。しかも「主イエスは彼を御自分の口から吐く息で殺し」とあります。この表現の背後に旧約引用があると思われますが、主イエスが「口から吐く息」だけで、敵は滅ぼされます。「不法の者」が、いかに激しく傲慢に振る舞おうとも、主イエスは、いともたやすく、ひねりつぶしてしまわれます。恐れる必要はありません。

 主イエスが吐く息は、敵への滅びをもたらしますが、私たちにとっては、霊に満たされた生命をもたらします。それでパウロは、「神はあなたがたを、…お選びになった」(13節)のだから、「主の日」のことで浮き足立たないで、「教えを固く守り続け」(15節)、「いつも善い働きをし、善い言葉を語る者」(17節)へと成長するように、励ましているのです。