2014年2月28日(金) 2テサロニケ3章 主への強い確信と期待


実際、あなたがたのもとにいたとき、わたしたちは、「働きたくない者は、食べてはならない」と命じていました。(2テサロニケ3:10)

 きょうの聖句は、文語訳では「人もし働くことを欲せずば、食すべからず」です。わたしは、この漢文的な響きが気に入っています。

 ところで、もし、この聖句を、働いていない人は食べるな、と理解するなら、大変な誤解です。聖書は、働きたくても働き口がない人、また、病気で働けない人、また、働かねばと思いつつも落ち込んで働く気力が出ない人に、食べてはならない、とは決して語っていません。

 この聖句が当てはまるのは、人びとに食べさせてもらい、働かなくても食べられることを当たり前と思い、怠惰な生活に慣れ親しんでいる人です。心も体も元気なのに、働くという意欲をもっていない人です。当時の間違った再臨信仰により浮き足立ち、自らの手で働いて食べるという日常生活の積み重ねを軽視する人です。

 私たちが、働いて食べることができるとすれば、それは、ただただ、神に感謝するのみです。主の再臨を確信し、主に期待する者は、どのような中にあっても、「落ち着いて仕事をし…たゆまず善いことを」(12、13節)することに励みます。