2014年3月23日(日) 詩編52編 神の慈しみに生きる人


あなたが計らってくださいますから
とこしえに、感謝をささげます。
御名に望みをおきます
あなたの慈しみに生きる人に対して恵み深い
あなたの御名に。(詩編52:11)

 この詩は、前半の3節から7節で、富や力に依り頼み悪事を働く者の姿とその行く末を語ります。後半の8節から11節で、神の慈しみに依り頼む人の幸いを語ります。

 いつの時代にも、富や権力を持っている者たちが不当な支配をしたり、弱い者・貧しい者を虐げたり、社会の秩序を乱したりすることがあります。そのような中で、神に信頼する者が苦しみを受けるということも起こります。しかしながら、「悪事を誇る」者を、神は打ち倒されます。やはり主はすべてをご覧になり、すべてを御支配なさっておられるのです。すべてを裁かれるお方なのです。

 「悪事を誇る」者の行く末を見て、信仰者はますます神の慈しみに依り頼みます。神の慈しみに依り頼む者を「生い茂るオリーブの木」にたとえます。それは命と繁栄の象徴です。世の中に悪がはびこり、力を及ぼし、繁栄しているように見えたとしても、真の命、真の繁栄、真の力は、神に依り頼むところにあるのです。信仰者は、目に見える繁栄ではなく、慈しみ深い神が与えてくださる祝福を求めます。