2014年4月18日(金) ルカ22章 預言の成就


「しかし今は、財布のある者は、それを持って行きなさい。袋も同じようにしなさい。剣のない者は、服を売ってそれを買いなさい。言っておくが、『その人は犯罪人の一人に数えられた』と書かれていることは、わたしの身に必ず実現する。わたしにかかわることは実現するからである。」(ルカ22:36-37)

 22章は、主イエスの歩みが大きく転換する場面を描いています。王としてエルサレムに入城した主イエスは、御自分が「必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている」ことをご存じでした(9章21〜27節)。主イエスは、そのような御自分の歩みを聖書のうちに見出され、その預言の成就としての苦難の道を歩まれます。

 きょうの御言葉には、そのことがはっきりと記されています。主イエスは、弟子たちに対する人びとの態度がこれまでとは変化することを明言されたあとで、次のように言われました。「言っておくが、『その人は犯罪人の一人に数えられた』と書かれていることは、わたしの身に必ず実現する」。ここで主イエスが引用されているのは、イザヤ書53章12節です。その章には、多くの人が正しい者とされるために、彼らの罪を自ら負う主の僕の預言が記されています。主イエスは、主の望まれることを成し遂げる主の僕として、十字架についてくださり、私たちの罪を自ら負ってくださったのです。