2014年5月18日(日) 詩編59編 わたしに向かい、御覧ください


力ある者がわたしの命をねらって待ち伏せし
争いを仕掛けて来ます。
罪もなく過ちもなく
悪事をはたらいたこともないわたしを
打ち破ろうとして身構えています。
目覚めてわたしに向かい、御覧ください。(詩編59:4-5)

 ダビデはこの時、サウルによる迫害と苦難の中に置かれていました。そして彼は、その中で、主はわたしを遠く離れ、わたしを御覧になっていない、と感じていたようです。それゆえ彼は言います。「目覚めてわたしに向かい、御覧ください」。

 けれども、主はこの時、本当にダビデから遠く離れておられたのでしょうか。本当にダビデを御覧になっておられなかったのでしょうか。そうではありません。主はこの時も、ダビデのすぐ隣におられて、ダビデをじっと見つめ、見守っておられたのです。

 人は、あまりにも苦しい艱難(かんなん)が襲って来る時、その外的な事柄に目を奪われ、そこにある霊的な現実を見ることができなくなります。けれども、いったいそこに主は存在しておられないのでしょうか。主は、いつでも私たちのすぐ隣におられます。そして私たちを、じっと見つめ、見守っておられるのです。

 なぜ私たちは艱難や弱さの中でも大丈夫なのでしょうか。それはいつでも主が共にいて、見守っておられるからです。